CASE

AIQVE ONE株式会社のテストを導入していただいた企業のご担当者にお話を聞く事例紹介インタビューをご紹介します。

現場を回す
コミュニケーション力と
“当事者意識”が
ズバ抜けていた

XFLAG『共闘ことばRPG コトダマン』

人気スマートフォンアプリ『共闘ことばRPG コトダマン』の開発・運営を担当する株式会社ミクシィを訪問し、開発ディレクターの瀧口裕太氏にお話を伺いました。

お取引概要

既存のテスト会社からの切り替え。
・テストリーダーの出向+受託

当初の課題

テスターと開発現場との交通整理にプランナーの工数が多くとられており、「どうしたらゲーム全体の品質が向上するか」という動きが取れないでいた。また、本番環境へのバグ流出も続いており、QA全体の体制強化が課題となっていた。

インタビューイー

・瀧口 裕太 氏 / 開発ディレクター
サービス開始時より、スマートフォンアプリ『共闘ことばRPG コトダマン』の全体的な開発の統括と管理を担当。

QA体制の強化が求められる中、最善の提案を行ったのがAIQVE ONE株式会社だった

『共闘ことばRPG コトダマン』は2018年4月16日のサービス開始以降、業界から非常に大きな注目を集めています。非常に順調なスタートを切っていたように見えたのですが、QAに関してはどのような課題を抱えていたのでしょうか?

瀧口 当時はテスターが数名いたのですが、異なる2社にお願いしていたため統制が取りづらいという問題がありました。また、開発現場とQAを橋渡しするリーダーもおらず、QAからのアウトプットが、「開発からお願いしたこと」を機械的に処理するだけになっていました。どうしたら品質を向上させ、かつ工数を削減できるかといった動きが満足に行えていなかったのです。
そのような状況下でプランナーも細かい調整に追われがちになり、クリエイティブや仕様、企画といった本質的に重要な部分にこだわれなくなっていきました。並行して本番環境へのバグ流出も続いており、QA体制の強化が必須であると感じていました。

なるほど。そういった状況の中から、なぜAIQVE ONEを選ばれたのですか?

瀧口 各テスト会社さんに相談した際、リーダーの常駐を含めた強固なQA体制をご提案頂いたAIQVE ONEさんが、最もしっかりしていると感じたからです。提案を頂いたタイミングはサービス1周年手前ぐらいでしたね。そこから徐々に引き継いでもらいました。

コミュニケーションの取りやすさが圧倒的だった

AIQVE ONEが参加してからの変化を教えてください。

瀧口 QAと開発を取り回す役割をお任せできたので、その分プランナーが別の作業に集中できるようになりました。ゲームの仕様もじっくり煮詰められるようになりましたし、質と量が大きく向上しています。

なるほど。AIQVE ONEの取り組みはいかがでしたか?

瀧口 テストケースなどの管理体制が、他のテスト会社さんよりしっかりしているなと感じました。また、リーダーとして常駐していただいている方の精度が非常に高く、人数が増えたQAチームのマネジメントもご担当頂いているので、凄く助かっています。
全体的にコミュニケーションが非常に丁寧で、開発チームもストレス無く動けていますね。QAチーム全体との連携が非常に取りやすくなりました。

一緒に仕事をして良かったと感じる部分を教えてください。

瀧口 やはり「コミュニケーションが取りやすい」という点に尽きますね。『共闘ことばRPG コトダマン』はスクラム開発を採用しており、外部からQAを担当される方は入りづらいかなと心配していましたが、そのような環境でも徐々に理解を深めながら、こちらの開発体制に合わせてくれました。
バグチケットの立て方なんかは「こうしましょう」とご提案頂いて、よりスムーズになりましたよ。

当事者意識を持ち、同じチームとして動いてくれるのが嬉しい

テスト会社に業務を依頼する際は、どこに重点を置いていますか?

瀧口 企画側から上がってきた内容に対して、仕様通りに動作するか機械的にマルとバツを付けるだけではなく、ユーザー目線を大事にしてゲームが面白いかどうか、プランナーやエンジニアとコミュニケーションできるQAチームが欲しいと常々思っていました。
ミクシィには自社で抱えているQAチームもあるので、そこと協力しながらお互いの良いところを取り込みつつ、様々な改善を回していけるパートナーを探しており、今後もそういった会社にテストを依頼したいと考えています。

全体を通したAIQVE ONEの評価を教えてください。

瀧口 以前の体制よりも、グッと良くなりました。AIQVE ONEさんとのお取り組みは、「外部にテストを頼んでいる」というよりも、「プロジェクトの中にしっかりとしたQAチームができた」という感覚のほうが近いですね。
『共闘ことばRPG コトダマン』は2019年10月、セガゲームスさんから現在のXFLAGに[XFLAG]パブリッシャー移管が行われました。移管作業はとても大変なのですが、AIQVE ONEさんはセガゲームスさん時代から一貫してご協力頂いていたので、QA周りは大きな問題は起こりませんでした。こうした移管の件も含め、様々な面で我々に寄り添ってくれる感じが強くあり、ぜひこれからもお付き合いを続けていければと思っています。

今後、AIQVE ONEに期待したい点はありますか?

瀧口 移管作業も落ち着いたので、今後も共に連携を取りながら更なるクオリティアップを目指していければと思います。
最近は開発チームとAIQVE ONEさんから来ているスタッフの席が近くなったということもあり、実装チェックといった本来開発側が担保すべき部分まで手伝って頂けるようになりました。これが非常にありがたくて、開発側もその分、仕様のチェックはもちろん、この動きがゲームとして本当に面白いのかといった部分にまで気が回せるようになっています。
それとテスターの中には実際にプレイヤーとして、ゲームを遊んでくれている方もいます。このようにAIQVE ONEさん全体が当事者意識を持ってプロジェクトに取り組んでくれていますし、それが私たちとしても嬉しく思っています。